Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.285 caratteri · 204 schermate
一月六日
一月七日
又少々風邪けで、鼻ずこずこ、頭の工合よろしからず。
「渋谷家」をなおす。
随筆を四五枚。
「渋谷家」、平気で出し、ともかく人によませようとしたのに驚く。とうていAには写してもらう気のせずやはり自分ですることにする。
一月六日(金曜)晴
消防の出ぞめ、朝早く二つばんがやかましく長くなる。いかにも正月の六日頃らしく、そとで万歳、獅子の囃がきこえる。
手洗鉢の氷あつし。昼前一寸林町へ行く。母上きのう、常盤館より帰京。よほど大尽をやって来られたらしいが、それでも不満で、疲れたらしくて居られる。スエ子が熱を出し、一層母上をこまらせたのらしい。
大隈さんが八十五で危篤と云う。今日の新聞はそれで一杯。
一月七日(土曜)晴
朝一寸仕事をして居ると、笹川臨風氏来訪。三四時間話して行かれる。経験や、趣味的な性格などで面白き人。なかなか道楽もしたらしい。
その話の中に、女が亭主の道楽に感づき、「云って下さい却ってさっぱりするから」と云う。それを云ったら大変、さっぱりするどころか、何でも彼でもをそれに引つけて考える。だから秘密は何処までも秘密にして置かなければいけない。それに女は仕合わせに生れ、心配でも何でも長つづきがしない、はっとうれしいことで直ぐ忘られるから。