Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate

Aozora Bunko

という郷長の家まで、引き上げて行くと明かされた。

(同志がそのように苦心をする今夜だ、宥免状を取り返すに便利――そういう事情があろうとも、恋の遊戯などどうして出来よう!)

で、止めだと決心しているのであった。

そればかりでなく本陣備前屋に、火災が起こり討ち入りがあったら、十町とは距離のへだたっていない、ここらあたりも騒動しよう。宿の者なども戸外へ出よう。と、梶子も女心から、とつかわと外へ出るであろう。その隙に人形の箱をあけ――一旦封をした箱なのであるが――そこから宥免状を取り出してやろうと、そう考えているのであった。

で、民弥は寝につくや、梶子への約束など忘れたかのように、わざと冷淡に振る舞って、寝息さえ立てず静まっていた。

梶子はとうとうがまん出来ずに、

「民弥様」

と声をかけた。

「何んでござるな」

といかつい声で、民弥は物々しく返辞をした。

寄っつけないような声だったので、梶子は失望し溜息をし、しばらくは二の句をつがなかったが、やがて勇気を揮いおこし、

「民弥様さっき……お酒をのみながら……」

「はい、酒は飲みました」

「あのう、……その際、……あなた様には……」