Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate

Aozora Bunko

「…………」

「嘆願をした宥免状で」

「…………」

「いたいけな文字で憐れっぽく、縷々として書いてありましたよ」

「…………」

「あれを見ましたら南海の龍、英雄紀州頼宣卿も、即座に捕えた義党の同志を、宥免するでござりましょうよ」

「…………」

「そこで拙者思いましたよ。……菊女殿が拙者と一緒になり、このように旅をしている間中、あの人形箱に絶えず留意し、ともすれば接近しようとするのは、あの宥免状を手に入れたいためだと」

「…………」

「それにもう一つ拙者によって、いわばほとんど手ごめのようにされて、いわばほとんど捕虜にされて、このようなところへまで連れて参られても、大して怨むような様子もなく、時には機嫌さえおとりになるのは、そうやって拙者に油断させ、宥免状を取りたいためだと」

「…………」

「それにいたしても義党の一人で、しかも女丈夫で聡明でもあるあなたが、すでに宥免状が拙者の手により、発見されたという事に、今日までお気づきなかったとは、少し不思議でございますなあ」

「…………」

「菊女殿そうではござらぬか、一対の女男の雛の一つの、胸のあたりに隠し所があって、そこにあのような黄金島に関する、すばらしい文書が蔵してあったとすれば、もう一つの雛の胸の中にも、同じような隠し所が作られてあって、秘密の文書が蔵してあるかもしれぬと、そう考え