Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate

Aozora Bunko

「それは当方より申すこと、敵の伏勢がおりまして、我々の手を攻撃した際、貴殿がご加勢くだされたら、一挙に伏勢を追い散らし、その勢いにて敵の本陣へ、肉迫すること出来ましたのに、その際貴殿安閑としておられた。これ唯一の敗因でござる!」

「何を云われる!」

と源兵衛も怒り、

「浪人や土百姓の伏勢なんど、一蹴して行くが当然でござるに、それをウロウロ狼狽して……」

「黙れ!」

と小平は刀の柄へ、グッとばかりに手をかけた。

「云わせて置けば無礼千万! ウロウロの狼狽のと、何を云われる不届き至極! 朋輩とて用捨いたさぬ! うろたえ者の刀の切れ味、見せてやろう、サア立ち合え!」

「ナニ斬るとな、拙者を斬るとな、こりゃ面白い斬られよう、何んの何んの貴殿如きに! ……」

源兵衛も刀の柄を握り、ソリを打たせて進み出た。

「まあまあご両所……」

「それは乱暴……」

「同士討ちは困る……」

「静かに静かに!」

と、爾余の武士たちは胆をつぶし、口々に云って二人を止めた。

止められて二人は刀は抜かなかったが、

「拙者はもはや加藤氏とは、今後行動を一緒にはいたさぬ。拙者は船へ引っ返し、明朝を待って彼奴らを攻める」