Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate
その言葉の中には疑惑と非難と、恋人をしてそのような業に、たずさわらせたくないという女心とがあった。
「や、これには理由がござる」
と兵庫は少し声を低めて云った。
「頼宣卿のお心が、われらにいよいよ不利となり、敵対行動をとらねばならぬと、そういう状態にでもなりましたら、このお城下の地理や人情に、通じておらねば不覚をとりましょう。……そこで蚤とりの姿となって……」
「まあまあさようでございましたか。……でもどうぞしてそのような悲境に、おち入りたくないものでござります」
菊女はこれまでの千辛万苦が、骨身にこたえていると見えて、そう暗然とした言葉つきで云った。
また三人は沈黙した。
「松浦氏ご存知かな?」
と、ややあってから兵庫は云った。
「うしろ斬りの悪剣をもって、辻斬りする者のあることを?」
「さよう」
と民弥は頷いて云った。
「昨日聞きましてござります」
「刃三十郎ではあるまいかな?」
「そのように思われてなりませぬ」
「紀州の藩士どもが討って取ろうと、だいぶ機会を狙っているが、三十郎であるとすると、貴殿にとっては親の敵、他人に討って取られてはならぬ」
「御意のとおりにござります。