Classici giapponesi con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Leggi 福翁自伝 (ふくおうじでん) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.912 caratteri · 402 schermate
コリャ又幕府よりか一層悪い。勤王攘夷と佐幕攘夷と名こそ変れ、その実は双方共に純粋無雑な攘夷家でその攘夷に深浅厚薄の別はあるも、詰る所は双方共に尊攘の仕振りが善いとか悪いとか云うのが争論の点で、その争論喧嘩が遂に上方の攘夷家と関東の攘夷家と鉄砲を打合うような事になるであろう。ドチラも頼むに足らず、その中にも上方の勤王家は、事実に於て人殺しもすれば放火もして居る、その目的を尋ねて見ると、仮令いこの国を焦土にしても飽くまで攘夷をしなければならぬと云う触込みで、一切万事一挙一動悉く攘夷ならざるはなし。然るに日本国中の人がワッとソレに応じて騒ぎ立て居るのであるから、何としても之に同情を表して仲間になるような事は出来られない。是れこそ実に国を滅す奴等だ、こんな不文不明な分らぬ乱暴人に国を渡せば亡国は限前に見える、情けない事だと云う考が始終胸に染込んで居たから、何としても上方の者に左袒する気にならぬ。その前後に緒方の隠居は江戸に居る。是れは故緒方洪庵先生の夫人で、私は阿母さんのようにして居る恩人である。或時に隠居が私と箕作を呼んで、ドウじゃい、お前さん方は幕府に雇われて勤めて居るけれども、馬鹿々々しい止しなさい、ソレよりか上方に行て御覧。