Classici giapponesi con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Leggi 福翁自伝 (ふくおうじでん) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.912 caratteri · 402 schermate
芝居見物の失策
芝居見物の失策それに引換えて此方から取られたことがある。道頓堀の芝居に与力や同心のような役人が見廻りに行くと、スット桟敷に通て、芝居の者共が茶を持て来る菓子を持て来るなどして、大威張りで芝居をたゞ見る。兼てその様子を知て居るから、緒方の書生が、気味の悪い話サ、大小を挟して宗十郎頭巾を冠て、その役人の真似をして度々行て、首尾能く芝居見物して居た。所が度重なれば顕われるの諺に洩れず、或る日、本者が来た。サア此方は何とも云われないだろう、詐欺だから、役人を偽造したのだから。その時はこねくられたとも何とも、進退谷まり大騒ぎになって、夫れから玉造の与力に少し由縁を得て、ソレに泣付て内済を頼で、ヤット無事に収まった。そのとき酒を持て行たり肴を持て行たりして、何でも金にして三歩ばかり取られたと思う。この詐欺の一件は丹後宮津の高橋順益と云う男が頭取であったが、私は元来芝居を見ない上に、この事を不安心に思うて、「それは余り宜くなかろう、マサカの時は大変だからと云たが肯ない。「何に訳けはない、自から方便ありなんてヅウ/″\しく遣て居たが、とう/\捕まったのが可笑しい所か一時大心配をした。