Classici giapponesi con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Leggi 福翁自伝 (ふくおうじでん) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.912 caratteri · 402 schermate
発狂病人一条米国より帰来
勝手にするが宜い、乃公はモウ負けても勝ても知らないぞ。だが乃公は足下を助けようとは思わぬ。唯可哀そうなのはお政さんだ(節蔵氏の内君)、ソレ丈けは生きて居られるように世話をして遣る、足下は何としても云う事を聞かないから仕方がない、ドウでもしなさいと云て別れたことがあります。
発狂病人一条米国より帰来もう一ヶ条。この時に仙台の書生で、以前この塾に居て夫れから亜米利加に留学して居た一条某と云うものがあって、ソレが亜米利加から帰て来た。所がこの男が発狂して居ると云う。ソレを船中で親切に看病して呉れたと云うのは、矢張り一条と同時に塾に居た柳本直太郎、是れはこの間まで愛知県の書記官をして居たが、今では市長か何かになって居るそうだ。この柳本直太郎が親切に看病して、横浜に着船した。その時は丁度仙台藩がいよ/\朝敵になったときで、江戸中で仙台人と見れば見付次第捕縛と云うことになって居る。ソコで横浜に来た所が、正しく仙台人だ、捕縛しようかと云うに、紛う方なき発狂人だ、ドウにも手の着けようがない。その時に寺島(宗則)が横浜の奉行をして居て、発狂人は仕方がないから打遣て置けと云うような事でその儘にしてあるその中に、病人は人を疑う病症を発して、飲食物に毒があると云て一切受付けず、凡そ一週間余り何も飲食しない。