Classici giapponesi con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Leggi 福翁自伝 (ふくおうじでん) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.912 caratteri · 402 schermate
百姓に乗馬を強ゆ
路傍の人の硬軟を試る
百姓に乗馬を強ゆ相手は壮士ばかりでない、唯の百姓町人に対しても色々試みた事がある。その頃私が子供を連れて江ノ島鎌倉に遊び、七里ヶ浜を通るとき、向うから馬に乗て来る百姓があって、私共を見るや否や馬から飛下りたから、私が咎めて、「是れ、貴様は何だと云て、馬の口を押えて止めると、百姓が怖わそうな顔をして頻りに詫るから、私が、「馬鹿云え、爾うじゃない、この馬は貴様の馬だろう「ヘイ「自分の馬に自分が乗たら何だ、馬鹿な事するな、乗て行けと云ても中々乗らない。「乗らなけりゃ打撲るぞ、早く乗て行け、貴様は爾う云う奴だからいけない。今政府の法律では百姓町人、乗馬勝手次第、誰が馬に乗て誰に逢うても構わぬ、早く乗て行けと云て、無理無体に乗せて遣りましたが、その時私の心の中で独り思うに、古来の習慣は恐ろしいものだ、この百姓等が教育のない計りで物が分らずに法律のあることも知らない。下々の人民がこんなでは仕方がないと余計な事を案じた事がある。
路傍の人の硬軟を試る夫れから又斯う云う面白い事がありました。明治四年の頃でした。摂州三田藩の九鬼と云う大名は兼て懇意の間柄で、一度は三田に遊びに来いと云う話もあり、私もその節病後の身で有馬の温泉にも行て見たし、かた/″\先ず大阪まで出掛けて、大阪から三田まで凡そ十五里、途中名塩に一泊する積りに