Classici giapponesi con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Leggi 福翁自伝 (ふくおうじでん) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.912 caratteri · 402 schermate
無神無仏
スルトその連中の奴と見える。チボじゃ/\と怒鳴り出した。大阪でチボ(スリ)と云えば、理非を分たず打殺して川に投り込む習わしだから、私は本当に怖かった。何でも逃げるに若かずと覚悟をして、跣になって堂島の方に逃げた。その時私は脇差を一本挟して居たから、若し追付かるようになれば後向て進で斬るより外仕方がない。斬ては誠に不味い。仮初にも人に疵を付ける了簡はないから、唯一生懸命に駈けて、堂島五丁目の奥平の倉屋敷に飛込でホット呼吸をした事がある。
無神無仏又大阪の東北の方に葭屋橋と云う橋があるその橋手前の処を築地と云て、在昔は誠に如何な家ばかり並んで居て、マア待合をする地獄屋とでも云うような内実穢ない町であったが、その築地の入口の角に地蔵様か金比羅様か知らん小さな堂がある。中々繁昌の様子で、其処に色々な額が上げてある。或は男女の拝んでる処が描いてある、何か封書が順に貼付けてある、又は髻が切て結い付けてある。夫れを昼の中に見て置て、夜になるとその封書や髻のあるのを引さらえて塾に持て帰て開封して見ると、種々様々の願が掛けてあるから面白い。「ハヽア是れは博奕を打た奴が止ると云うのか。