Classici giapponesi con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Leggi 福翁自伝 (ふくおうじでん) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.912 caratteri · 402 schermate
英国王子に潔身の祓
英国王子に潔身の祓私が明治政府を攘夷政府と思たのは、決して空に信じたのではない、自から憂うべき証拠がある。先ず爰に一奇談を申せば、王政維新となって明治元年であったか二年であったか歳は覚えませぬが、英吉利の王子が日本に来遊、東京城に参内することになり、表面は外国の貴賓を接待することであるから固より故障はなけれども、何分にも穢れた外国人を皇城に入れると云うのはドウも不本意だと云うような説が政府部内に行われたものと見えて、王子入城の時に二重橋の上で潔身の祓をして内に入れたことがある、と云うのは夷狄の奴は不浄の者であるからお祓をして体を清めて入れると云う意味でしょう。所がソレが宜い物笑いの種サ。その時に亜米利加の代理公使にポルトメンと云う人が居まして、毎度ワシントン政府に自分の任所の模様を報知して遣る、けれども余り必要でない事は大統領がその報告書を見ない、此方では又ソレを見て貰うのが公使の名誉としてある。ソコで公使が今度英の王子入城に付き潔身の祓云々の事を探り出して大に悦び、是れは締めた、この大奇談を報告すれば大統領が見て呉れるに違いないと云うので、その表書に即ちエッヂンボルフ王子の清めと云う可笑しな不思議な文字を書て、中の文句はドウかと云うに、この日本は真実、自尊自大の一小鎖国にして、外国人をば畜生同様に取扱う