Classici giapponesi con furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Leggi 福翁自伝 (ふくおうじでん) di 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 209.912 caratteri · 402 schermate
身体の養生
若し左様なれば交際は罷めなければならぬ。交際を罷めても此方の身に害を加えぬ限りは相手の人を憎むには及ばぬ、唯近づかぬようにする計りだ。コンな事で朋友が一人なくなり二人なくなり次第に淋しくなって、自分独り孤立するようになっても苦しうない、決して後悔しない、自分の節を屈して好かぬ交際は求めずと、少年の時から今に至るまでチャンと説は極めてありながら、扨実際には頓とソンな必要はない。生来六十余年の間に、知る人の数は何千も何万もあるその中で、誰と喧嘩したことも義絶したこともないのが面白い。都て斯う云う塩梅式で、私の流儀は仕事をするにも朋友に交わるにも、最初から棄身になって取て掛り、仮令い失敗しても苦しからずと、浮世の事を軽く視ると同時に一身の独立を重んじ、人間万事、停滞せぬようにと心の養生をして参れば、世を渡るに左までの困難もなく、安気に今日まで消光して来ました。
身体の養生扨又心の養生法は右の如しとして、身の養生は如何だと申すに、私の身に極めて宜しくない極めて赤面すべき悪癖は、幼少の時から酒を好む一条で、然かも図抜けの大酒、世間には大酒をしても必ずしも酒が旨いとは思わず、飲んでも飲まなくても宜いと云う人があるが、私は左様でない。