Classici giapponesi con furigana
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みちくさ
道草
Leggi 道草 (みちくさ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.812 caratteri · 293 schermate
それで年々いくらと極めて、向うから収めさせるようにしたんです」
「へえ、大したもんですな。なるほどどうも学問をなさる時は、それだけ資金が要るようで、ちょっと損な気もしますが、さて仕上げて見ると、つまりその方が利廻りの好い訳になるんだから、無学のものはとても敵いませんな」
「結局得ですよ」
彼らの応対は健三に何の興味も与えなかった。その上いくら相槌を打とうにも打たれないような変な見当へ向いて進んで行くばかりであった。手持無沙汰な彼は、やむをえず二人の顔を見比べながら、時々庭の方を眺めた。
その庭はまた見苦しく手入の届かないものであった。何時緑をとったか分らないような一本の松が、息苦しそうに蒼黒い葉を垣根の傍に茂らしている外に、木らしい木は殆どなかった。箒に馴染まない地面は小石交りに凸凹していた。
「こちらの先生も一つ御儲けになったら如何です」
吉田は突然健三の方を向いた。健三は苦笑しない訳に行かなかった。仕方なしに「ええ儲けたいものですね」といって跋を合せた。
「なに訳はないんです。洋行まですりゃ」
これは年寄の言葉であった。それがあたかも自分で学資でも出して、健三を洋行させたように聞こえたので、彼は厭な顔をした。