Classici giapponesi con furigana
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みちくさ
道草
Leggi 道草 (みちくさ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.812 caratteri · 293 schermate
八十三
新らしい位地が手に入るようでまだ手に入らない細君の父の事があった。その他島田の事も御常の事もあった。そうして自分とこれらの人々との関係が皆なまだ片付かずにいるという事もあった。
八十三
子供は一番気楽であった。生きた人形でも買ってもらったように喜んで、閑さえあると、新らしい妹の傍に寄りたがった。その妹の瞬き一つさえ驚嘆の種になる彼らには、嚏でも欠でも何でもかでも不可思議な現象と見えた。
「今にどんなになるだろう」
当面に忙殺される彼らの胸にはかつてこうした問題が浮かばなかった。自分たち自身の今にどんなになるかをすら領解し得ない子供らは、無論今にどうするだろうなどと考えるはずがなかった。
この意味で見た彼らは細君よりもなお遠く健三を離れていた。外から帰った彼は、時々洋服も脱がずに、敷居の上に立ちながら、ぼんやりこれらの一団を眺めた。
「また塊っているな」
彼はすぐ踵を回らして部屋の外へ出る事があった。
時によると彼は服も改めずにすぐ其所へ胡坐をかいた。
「こう始終湯婆ばかり入れていちゃ子供の健康に悪い。出してしまえ。第一いくつ入れるんだ」
彼は何にも解らないくせに好い加減な小言をいってかえって細君から笑われたりした。