Classici giapponesi con furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Leggi おばけの正体 (おばけのしょうたい) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.925 caratteri · 145 schermate
第一二項 白色の怪物
第一二項 白色の怪物
先年、余の自宅に一大怪事の起こったことがある。夜十一時過ぎ、下女が便所に行かんとて廊下に出ずると、庭内に白色の怪物の横臥せるを認め、「化け物がいる」と叫んで逃げ込んだ。その夜は極めて暗黒にして、咫尺も弁ぜざるほどであった。その叫び声を聞いてほかの者が出て見るに、なるほど白き化け物が寝ているというから、余はすでに就褥したれどもわざわざ起きて見れば、真っ黒の中に一尺四方くらいの間、白色を呈し、なにものか横臥しているようなる形である。声を出して呼んでも動かず、灯光をもって照らせば消えてしまう。よって怪物でないことは分かるも、いまだその原因が知れぬから、余は庭へ下りてその白き場所を探るに、なんらの手に触るるものなく、顔をここに当てて見れば、明らかにその光のよってきたる原因が知れる。つまりランプの怪物であった。今、これを略図によって示さば、イは余の宅である。ロは便所へ行く廊下、ハは便所、ニは白色の怪物、ホは書斎のランプである。ロの廊下は、右の方一面は土台石の所まで壁にてふさいであり、左の方は全く開いておる。そこで、ロの廊下にあって右手の庭を見るに、ニの点に白色を認むるものである。