Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おばけのしょうたい

おばけの正体

井上 円了

Leggi おばけの正体 (おばけのしょうたい) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.925 caratteri · 145 schermate

Aozora Bunko

第一六項 蜘蛛の火

はいかに、乞食体の老人が菰をまとい、秋の夜寒にたえやらで、枯れ木を集めて火を点じ、心地よげに目を閉じて当たりいたるのであったとのこと。

第一六項 蜘蛛の火

野火、狐火、鬼火、天狗火等、種々の怪火ある中に、大和国磯城郡纏向村近傍に蜘蛛火と名づくる怪火ある由。その地方の俗説に、数百の蜘蛛が一塊の火となって虚空を飛行し、もし人がこれに近づくときは、たちまちその火に当たって一命を取らるるといいて、大いに恐れているとか聞いているが、妖怪研究会員豊原氏の実視せし結果を、左のごとく報じきた。

ある夏の夕、数名相伴い野外に納涼に出かけたるに、突然南の空より一塊の火の玉、尾を引き声をなして、非常の速力にてこちらを指して飛びきたるにぞ、一同大いに驚き、これがいわゆる蜘蛛火ならんと、急ぎて内に入り雨戸を閉じたるに、その火はやがて庭の大樹にあたりて落ちたるごとく思われしより、戸のすきよりうかがい見るに、火の影絶えてなし。よって一同庭へ下り、月光をかりてここかしことさがし見るに、その形、橙実ほどの焼け土の一塊が、大樹の根より三、四尺離れたる所に落ちてありしを見いだしたり、云云。