Classici giapponesi con furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Leggi おばけの正体 (おばけのしょうたい) di 井上 円了 (いのうええんりょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.925 caratteri · 145 schermate
第五一項 跛者の偽造
と申して立ち去った。主人これを信じ、翌日十銭を包みて供えたれば、その翌日には二十銭となり、五十銭を供うれば一円となっている。そこで、そのつぎには数十円を供えたれば、包みの中に一銭もなく、全く取られてしまったということだ。後に調べてもらったれば、盗賊の奸策であったそうだ。野にすむ狐よりも、人の狐がいちばん恐ろしい。
第五一項 跛者の偽造
伊予の国にて讃州境に接近せる某村に、ある教会の出張所があって、一切万病、ひとたびここに至って祈願すれば、全癒せざるはないと吹聴しておった。たまたま門前に一人の跛者があって、毎日匍匐して参詣し、「ドウゾ神様、この足をなおして下され」と一心をこめて祈願している。ある日、跛者の参詣の途中、馬が逃げ来たって、当人をけたおさんとしたれば、跛者たちまち立ち上がって走り出した。これを巡査が認めて糾問せしに、当人自白して偽りの跛者なることを告げ、かつ、「かく跛者を装いしはほかではない。教会の方と密約して、祈願の力によって全癒せる証拠を人に示さんためである」と打ち明けたる由。その事実のいかんは自ら探知せしにあらざれども、余が四国巡遊中に聞き込みたるままを紹介したまでである。