Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
どんなふうに、まちがったものを含んでいるのか?
問題はホントはそこに在るのではないのか?
そうだ、しかし私はあの男の昔の思想と今の思想を知っている
すくなくとも或る所までは知っている
しかし私にはそんな思想のなかみはどうでもよい
また、ほかに転々々々々向者が何百万人いようとも知った事ではない
ただこの私、この私――緑川美沙という一人の腐れ女が
ただあの男――山田教授という一人の男といっしょには生きておれない
あの男を、かつて尊敬し、信じ、愛した気持の高さと
同じだけの深さで今あの男をケイベツし、憎み、咒っているという事だ
どんなリクツを持って来ても、どんな理由を持って来ても
これはドカンと私のうちに根をおろしてしまって動かない
もう、しかたがない。
ムックリと一週間のベッドから起き出すと
母からもらった短剣を出して見た
戦争中にトギ屋に出して研いである
突けば心臓を貫いて余りがあろう
青く澄んだ刃の奥に私の顔がうつっている
そこから覗いている眼は冷たく
静かに私の方を見ている
たしかに私は昂奮はしていない
自分でも物たりないほど落ちついていた。
お母さん、あなたのくれた懐剣で
私は人を刺すのです許してください