Classici giapponesi con furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.145 caratteri · 440 schermate
第7回
寄って行くと、ウーウーとうなっていたっけ。さっき、あおりつけた酒の酔いが出て、そこへ馳け出したもんで苦しくなってぶっ倒れた様子だ。喜助さんが助け起して、肩を貸しながら戻るさんだんになったが、私がヒョイと見るつうと、金吾さんがうつぶしに倒れた所が人間の形にポカリと凹んでいる。それを斜めに月が照らしてるもんでまっ黒に見える。まるで金吾さんの魂が、うつ伏せになって泣いてるようだ。……それ見ていて、私あ、こりゃ駄目じゃと思った。私の負けじゃと思った。……こんだけ、その春子さんつう人を思いこんだ人の心が、私なんずがどう懸命になったとて、もう、どうならず? 私あ、もう手を引きやす。無念じゃが、手を引く。わかってもらえるかなあ壮六さん。私の気持? ホンマに思い込んだつうのは、ひでえもんだ。金吾さんの気持は、もうへえ、法返しが附かねえわ。私あ、そう思いやす。
音楽
第7回
金吾
壮六
春子
敏行
鶴
乗客一
〃二
〃三
出札(駅員男)
改札(駅員女)
若い女一
〃 二
音楽
田舎のごく小さな駅の待合所近くの物音。――すこし離れた所で汽関車を走らせている汽笛とエキゾーストの響。