Classici giapponesi con furigana
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate
さあ、暗くならないうちに、早く行って来い。
(弥三郎は向うへ行きかかる。お妙は又よび返そうとして躊躇しているうちに、弥三郎は去る。芦のあいだより源五郎出づ。)
源五郎 兄さんは見つけ次第に、狼を退治する気だな。
お妙 それだから迂闊なことは云われず……。ああ、どうしたら好かろうか。
源五郎 今も聴いていれば、村では切支丹の伴天連をたのんで、祈祷をして貰うことになったそうだが、異国の坊主なぞに何が出来るものか。おれは不断から切支丹は大嫌いだ。兄さんのいう通り、こうなったら意地づくでも、おれたちの手で退治しなければならない。それに付けてもさっきの一件を、よく兄さんに話してくれ。
お妙 どうしても話さなければなるまいか。
源五郎 (じれる。)お前はおれがこれ程に云うのを肯いてくれないのか。
お妙 (慌てて。)いえ、そう云うわけではないけれど……。
源五郎 そんなら早く話してくれ。いいか。
お妙 (仕方無しに。)あい。
(芦のあいだより昭全あわただしく飛んで出づ。)
昭全 それ、何か来た……。何か来た……。(源五郎のうしろへ隠れる。)
源五郎 え。何か来た……。
(源五郎はお妙を囲いながら、下のかたを屹と透し見る。