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Classici giapponesi con furigana

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Leggi 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 203.094 caratteri · 411 schermate

Aozora Bunko

」

いよいよ事面倒であると言いたそうに、権右衛門は子細らしく顔をしわめて見せると、師冬も蒼白い額に深い皺をきざませた。

「本庄采女……。どのような奴であったかのう。おお、思い出した。都落ちの平家の公達を見るような、なま白けた面の若侍であろうが……。かやつが妹と不義している……。たしかにそうか、相違ないな。」

「ひが眼かは存じませぬが、それがしは確かにそう見ました。」

「むむう。」と、師冬は空をじっと睨みながら、髭のうすい唇を少しふるわせていた。

敵にむかってはなかなかに鋭い若大将であるが、こういう場合の彼は養父ほどに大胆でない。一方に強いわがままな心をもちながら、また一方にはひどく気の弱いところもある。臆病らしいところもある。その性質は権右衛門もかねて心得ているので、彼が今この問題をいかに解決するかと、一種の興味をもってひそかにうかがっていた。

「若い者どもじゃ。是非もないか。」と、師冬は独り言のように言った。

「え。」

権右衛門は驚いたように額をあげると、それを抑え付けるように師冬はまた言った。

「さりとて、積もっても見やれ。高武蔵守の娘、高三河守の妹を、氏も系図もない若侍にむざむざと呉れてやらりょうか。