Classici giapponesi con furigana
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
Leggi 光は影を (ひかりはかげを) di 岸田 国士 (きしだくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.262 caratteri · 276 schermate
深志がそのリイダアと目されたのである。
留置場にまる二日間とめられていたという弟の深志は、係りの警官に呼ばれて、彼の前に立ち、にやにや笑いながら、
「なにしに来たんだい?」
と言つた。
「なにしにじやない。君を保護者の手に渡すために、わざわざ来てもらつたんだ」
と、警官は横から、抑えるように口を挟んだ。
京野等志は、なるべく不必要な摩擦を避けるつもりで、ほとんど一言も喋らず、警官の注意もたゞうなずいて聴いただけで、弟を促すように警察の玄関を出た。
「服が泥だらけじやないか。どうだ、一旦、家へ帰らないか?」
彼は、しばらくたつてから、こう言つた。
「いやだよ。別に来てもらわなくつてもよかつたんだ。どうせいつまでも置いとけやしないんだ」
と、弟は冷たく言い放つた。
「それや、そうさ。まあ、形式的に親父を呼び出したのさ。気にしなくつてもいゝよ。それより、こつちに言わせれば、君がふだん、どんなことを考え、どんなことをしてるかゞわかつていれば、今度だつて、別に慌てないですんだんだ。慌てるつていうのは、つまり、余計な心配をするつていうことだが………」
「心配するのは、そつちの勝手じやないか。