Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate

Aozora Bunko

……くさりかたびらも大切だ、千切れた所はつづるがいい……たすきの白布頭の鉢金、さあさあ人数だけこしらえろ……」

銅兵衛八方へ指図をする。

武器と武器との触れ合う音、ビーンビーンとつる鳴りの音。……出て行く者、はいって来る者、女は女で立ち働き、男は男で立ち働く。手入れができると片っぱしから、ドンドン外へ持って出る。要所要所へ配るのであろう。そとから持ち込むのもある。イタミの出来た武器であろう。

「ばかめ、なんだ、その手入れは!」銅兵衛またも叫び出した。「布でふいて油を塗れ! 油を塗ったらまたふくのだ。そうだ今度は乾いた布でな。……これこれ馬鹿者、なんということだ。槍の穂先を磨き粉で磨く? そんなべら棒があるものか。やっぱり布だ、布で拭け。さてそれから油をさす、そうして二、三時間うっちゃって置く。乾いたところでまた拭くのよ。そういうことを五、六度やる、すると錆なんか落ちてしまう。……さあさあ今度は楯を磨け! とりわけ竹立牌に気をつけろ。それで銃丸を防ぐことが出来る。……巣車の縄をなえ! 弓がけ、弓ごての縫い目をしめろ! ああ忙しい忙しい! これでは狂人になりそうだ! さすまた、もじり、棒、まさかり、こういうものだって馬鹿には出来ねえ、出来るだけ手入れをするがいい」