Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
敵の真相
「ご覧よご覧よ楠右衛門め! 間者だなんて何をいうんだよ。若殿様だよ、思い知るがいい」君尾ピシャリとやッつける。「ねえ、お父様楠右衛門は、よっぽど馬鹿でございますねえ」
「そうともそうとも大馬鹿者だ」銅兵衛衣紋を整える。
「文三も馬鹿でございますねえ」
「問題にも何にもなりゃアしない。……どれそれではお目にかかろう」
武器蔵を出ると中庭である。それを通ると母屋の縁、廻廊をまがると客間である。細目にふすまを引き開けたが、内の様子をうかがった。間違いない。袴広太郎、旅よそおいで控えている。まず「ご免」と声をかけ、銅兵衛サラリとふすまを開けた。
「袴広太郎殿、しばらくでござった」
振り返った袴広太郎、「おおこれは傀儡師殿!」
「さようで」というと杉窪銅兵衛、ピタリとすわったものである。
敵の真相
広太郎と銅兵衛とのこの会見、銅兵衛にとっても意外であったが、広太郎にとっては一層の意外といわざるを得なかった。「いつもよいところへ現われて、ピタピタ予言をしてくれた、あの不思議な老傀儡師が、ここの主人とは夢のような話だ」――で広太郎手をつかえ、挨拶の言葉をのべようとした。と、銅兵衛とめたものである。