Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate

Aozora Bunko

「恋の眼力というやつでね」

「ああさ恋の直感でね」

「それからのあっしと来た日には、ミジメ至極でございましたよ。……さあさあ忠三江戸中を、こまのようにブンブン廻っておいで! 探しておいでよ、木地師の行方を! ……仕方がないのでヘイコラサ、あてなしに飛び出して聞き廻ると、よくしたもので、知れましたねえ」

「一挺の駕籠を引っ包み、小梅を通って江戸へはいり、ところもあろうにお父様のやかたへ……」

「へい、紀州様のお屋敷へ、スーッとはいっていったそうで」

「そこで妾はその木地師を、富士見の将右衛門と睨んだのさ。だって将右衛門はお父様の家来、原の城へこもったのもそのためだからねえ」

「だが間もなく女駕籠が、一挺お館から舁ぎ出され、そいつを守って木地師の面々、甲州街道へ出たというのが、あっしの探索した結果ですが、この女駕籠気になりますねえ」

「ナーニ妾ア問題にしないよ。それよりもう一つの駕籠の方が、妾にとっちゃア問題さ」

「つまりそいつに袴様が、乗っていらっしゃるとこういうので」

「そうとしか取りようがないじゃアないか」

「でもどうして木地師の連中、袴様をさらって行ったんでしょうね?」