Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
いつか歩みもとまっている。「おいらメダルになりたいなア」忠三こんなことは思わなかった。むしろひとみをそれさせたのである。
「さあさああねご、参りやしょう」しめった心を引っ立てるように、ガサツな調子でしゃべり出した。「ね、あっしからいわせると、そういう光景は気に入らないんで。ちょっともあねごに似合いませんなあ。やっぱりなんだ。あねごとしては、オイ忠々、オイ忠的などとあっしに毒づきながら、外輪に元気よく歩いた方が、どんなに似合うか知れやしねえ。……いけませんね、お守りなんか。いけませんね、予感なんか! いっさい弱気の所業でさあ。ナーニ袴様に逢えなかったら、生涯二人で探しやしょう。いつもあっしは根つけ役だ! かまいませんよ。我慢しまさあ。そういう役だって必要でさあ。そういう役にだって楽しみはある。シテばっかりを狙っていると、いつも浮世は息苦しい。ワキ役にだっていいところはある。安住の境地っていうやつがね。……それにさ、なんだ、ばかばかしいや。いわばあねごは燃え残りだからね。袴様に燃えた燃え残りだあね。いりませんねえ、燃え残りなんか! もっともくださるとおっしゃるなら、そりゃアあっしだって二ツ返事で! ……うんにゃ、あっしはもらいませんね。