Classici giapponesi con furigana
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Leggi 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.479 caratteri · 394 schermate
五人の武士
店では五人の侍が、チビチビ杯をなめながら、あたりの様子をネメ廻していたが、
「これ、ごろん棒、お前はどこだ?」お茶の水と呼ばれた四十年輩の武士が、横手に腰掛け酒を飲んでいた、地廻りらしいいなせの男へ、ぶっきらぼうに話しかけた。
「見れば立派な体格だが、それに年もだいぶ若い。働き盛りだ、働け働け。酒などあまり飲まぬがよい。貴様五本もたいらげたではないか。もっともおれは十本たいらげた。飲みたければ酒も飲むがいい。が、なるたけほかへ行って飲め。南蛮屋では飲まぬがよい。ひどくボルよ、この店はな。さあさあ帰れ、いいかげんで帰れ。いずれ女房もあるだろう。帰って女房を可愛がれ。たいしてべっぴんでもあるまいがな。貴様のつらも相当不出来だ。おそらく似合いの夫婦だろう。……なんだ、そのつらは、睨みおったな」どうやら喧嘩を売るらしい。
五人の武士
相手が悪いと思ったのか、地廻りらしいいなせの男は、にが笑いをしてだまっていた。かさにかかったお茶の水という武士、
「これ、貴様、無礼千万だぞ。武士たるものに言葉をかけられ、返辞をしないとは何事だ。おしか、それともつんぼなのか」
「うるせえヤイ! 三ピンめ!」