Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Leggi 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) di 正岡 容 (まさおかいるる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 147.226 caratteri · 295 schermate
四
をやり、そのあとで長々と伯水が政談物をやった。
続いて今度は今松が「雑俳」をやると、切りは伯水が最前の続きをしゃべって打ち出した。久し振りで落語をしゃべれたということが、心のふるさとへ帰り着いたように今松には嬉しかった。馬力をかけておしゃべりをした。
「大丈夫だ、お二人とも御評判がいいから。この興行は尻っ弾ねがしますぜ」
閉場ると席亭が景気をつけるようにこう言って、楽屋へ真っ黒な顔を覗かせた。尻っ弾ねとは日一日、あとへゆくほどお客の増えてくることだった。
「ま、ひとついこう」
よっぽどの酒好きと見えて、伯水は高座着を着替える間も惜しいらしく、先ず膳の前へ座った。
「いただきましょう」
好きな道とて遠慮なく今松も馳走になった。
やったり、とったり。
だんだん酔が廻るに連れて、伯水老人は調子づいていろいろのことをしゃべりだした。
が、なぜか、芸の話をすることは嫌いらしく、今松がその方面の話をもち出すと、
「そんなことはひとりで研究さっせえ。ひとりで苦しんで苦しんで苦しみ抜いて、自然天然と悟らなけりゃ身につくまいて」
と白い眉をしかめて、
「それより酒は上方がうまいのう。