Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
じゃありませんか。ただイヤなおばさんだけなら、たとえ表面のお追従にしろ、人があんなに従うはずがありません。やっぱりあのおばさんはあれで、あの人だけの人徳を持っていたのじゃないか知ら」
「そうか知らん」
「わたしに向っても、ずいぶん親切でした。イヤなおばさんだから、そのつもりでいなくちゃいけないと思いながら、わたしは、ついついあのおばさんの親切にほだされてしまっていたんですね」
「結局、お雪ちゃんのためには、イヤなおばさんではなく、好きなおばさんだったのか」
「好き……好きとは言えませんけれど、イヤがる理由がなくなってしまいます」
「では、やっぱり好きなおばさんなのだ。その好きなおばさんであればこそ、白骨からこっちへ来る間、お雪ちゃんについて廻り、昨夜も、お雪ちゃんが寒かろうと心配して、わざわざその約束の着物を持って来てくれたものかもしれない」
「ずいぶん気味が悪いけれども、そう取れば取れないことはありませんのね。あのおばさんの魂魄が、わたしたちを恨んでじゃなく、わたしたちを懐かしがってあとをつけるのなら、この着物も、全くかわいそうな因縁だと思いますワ、そんなにいやがることはありませんねえ」