Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
言いますか、麻を縄にする指さきと言いますか、その起るところがわからないのです」
弁信は透かさずこれに答えました、
「御尤もの質問ではございますが、せっかく御質問なさるならば、もう少しく細かくごらんになって、真如と無明を分つ力をお調べになる前に、真如を真如とし、無明を無明としてながむる、その見方の立場をさきにごらんになる必要があると存じます。真如とか、無明とかを分ち見る心が即ち阿梨耶識と申すのでございましょう。真如によって無明がありといたしましても、真如は真如、無明は無明でございまして、それを迷うとすれば別に迷い手がなければなりますまい、その迷うところのものが即ち梨耶でございまして……すでに、真如と無明を分つ以上は、ここにまた一つの阿梨耶識という分ち手を加えなければなりますまい。そこで、問題が二つではなく、また三つになってしまいましたのでございます」
「なるほど」
良斎は深く頷いてみたものの、ようやく領分が拡がって、自分が最初に提出した問題が、自分の頭におえないほどひろがって行くのに焦らされているらしい。それにも拘らず弁信は一向ひるまないのです。
「と申しましても、この三つが全く三つではないのでございます、種が実となり、また実が種となるのでございます、三つと申しましても一つでございます。