Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
五十七
ことに高山でつかまって浪人者だということになってみれば、火元は少し遠いようだ――でも、
「確かに罪人はそれときまったのですか」
「え、それはもう疑いがございませんそうで、前にも時々、お代官をおどしに来たそうでございます、とても手癖の悪い、そのくせ、手の利いたことは日本一といってもいいくらいの剣術使いだそうですから」
それより以上は、やっぱり人を高山にやって調べさせるよりほかはない。
おかみさんは、その気持になりましたが、何はともあれ、このおかみさんにだけは後難のかからないようにしたいものです。
五十七
この際、机竜之助とお蘭の二人が、無事に飛騨の国を抜け出して、美濃の金山の本陣に着いてしまったのは、僥倖といえば僥倖ですが、それは一に黒川屋のおかみさんの侠気と、それに伴う心尽しの甲斐でなければなりません。
二人を無事にここまで落ち延びさせることを得せしめた黒川屋のおかみさんの働きは、善事であったか、悪事であったか、それはわかりませんが、その動機としては、あのおかみさんの功徳を思わなければなりません。自然あの人には一切の後難を及ぼしたくないというのは人情です。