Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Leggi 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 349.705 caratteri · 678 schermate
沿道に見るべきものとしては、二本松附近に例の鬼の棲むてふ安達ヶ原の黒塚なるもの有之候、今ささやかなる寺と、宝物と称するもの多少残り居り候由。
文字摺石、岩屋観音にも詣で参るべく、須賀川は牡丹園として海内屈指と聞けど、今は花の頃にあらず、さりながら、数百年を経たる牡丹の老樹の枝ぶりだけにても観賞の価値は充分有之と存じ居候間、これにも参りて一見を惜しまざるつもりなれど、儲け物としては、この須賀川の地が亜欧堂田善の生地なりと聞いてはそのままには済まされず候。
御承知の如く亜欧堂田善は司馬江漢と共に日本洋画の親とも称すべき人物に御座候。遠くは天草乱時代に山田右衛門作なるもの洋画を以て聞えたる例これありといへどもその証跡に乏しく、近代の実際としては田善、江漢を以て陳呉と致すこと何人も異存は無きものと存候。
且又、田善は洋画のみならず、洋風の銅版を製することに於て、日本最初の人に有之候。その苦心のほどを聞く処によれば、適当の銅板なきために、自ら槌を振つて延板を作り、以て銅板の素地を作り候由、蝋を使用する代りに、漆を一面に塗り、それに鼠の歯を以て彫刻を施し候由、而して出来上り候原版を腐蝕せしむる薬品としては、自身多大なる苦心の上に発明候由、なほ一層苦心したるは右印刷に用ゆるインキにて、種々の試みのうちには、芸妓の三味線の撥