Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

」

ふたりの部下は、ぶつぶつそんなことをつぶやきながら、操縦席へ乗りこんできました。

やがて、プロペラがまわりはじめます。

ぶるるん、ぶるるん、ぶるるん。

そして、機体がスウッと浮きあがったかとおもうと、だんだん速度をはやめながら、どこともしれず飛んでいくのです。

一時間も飛んだでしょうか。だんだん速度がにぶくなり、機体がさがっていって、どこかへ着陸しました。

ポケット小僧はズックにつつまれているので、それがどんな場所だか、すこしもわかりません。

「おい、あすこに、自動車が待っているぜ。さあ、かごをおろすんだ。」

ズックにつつまれたかごを、操縦席の入口のところまでひっぱっておいて、地面におりたふたりが、それをひきずりおろすのです。

かごは、グッとひかれ、どしんと地面にたたきつけられました。

そのひょうしに中にいるポケット小僧は、頭や肩や腰をひどくかごにぶっつけましたが、いくらいたくても、声をたてることもできません。歯をくいしばってがまんしていました。

なにしろ、ポケットにはいるといわれているほどの小さな少年ですから、めかたもかるく、ふたりの部下は、まさか、かごの中に人間がはいっているなんて夢にもしりませんので、いつもよりすこしぐらい重くても、うたがって見ようともしないのでした。