Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
とても、かないっこないと、そこのすみで、ぶるぶるふるえているよ。」
明智が指さしたすみっこに、四十面相のコックと、もうひとりの若い男が、青い顔をして、しょんぼりと立っていました。
「よしッ、いよいよ、おれの最後がきたようだな。おれは、血を見るのがきらいだが、こうなったらしかたがない。かくごしろッ。みな殺しだぞッ。」
四十面相は、いきなり右と左のズボンのポケットから、一ちょうずつピストルをとりだし、両手でそれをかまえました。
「さあ、ぶっぱなすぞッ……。」
カチッ、カチッと、両方のピストルのひきがねをひきました。どうしたわけか、たまが飛びだしません。また、カチッ、カチッ……カチッ、カチッ……。だめです。カチッ、カチッというばかりです。
「ハハハハ……。その二ちょうのピストルには、たまは一ぱつもはいっていないよ。ぼくが、ピストルのたまをぬくのをわすれているほど、うかつだと思うのかね。きみは、いつものぼくのやりくちをよく知っているはずじゃないか。ハハハハ……。」
それを聞くと、四十面相の顔が、むらさきいろになりました。
「ちくしょう。いよいよ、おれの力を見せるときがきたなッ。