Classici giapponesi con furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate
天にのぼる怪人
天にのぼる怪人
夜光の首は、赤い目をかがやかせ、もえる口をひらいて、まっ暗な森の中を、あちこちと、飛びあるきながら、ケラ、ケラ、ケラと、あのものすごい笑い声をたてました。
「おれは明智をだしぬいてやった。警官隊もだしぬいてやった。そして、いまは、きみたちを、アッといわせるのだ。あの地下道の出口には、警官隊が見はっていると思った。その警官たちを、アッとおどろかせる魔法を考えておいたのだ。
ところが、あそこに待ちぶせしていたのは警官隊でなくて、きみたちばかりだった。きみたちチンピラでは、いささか相手にとってふそくだが、しかたがない。いま、そのおどろくべき魔法を見せてやる。帰ったら、明智探偵に、ちゃんと報告するんだぞ。」
夜光の首が、みょうなしわがれ声で、そんなことをいいました。
そして、しばらくのあいだ光る首ばかりが、木のあいだを、ふわふわと飛んでいましたが、森の中でもいちばん大きな木の前にとまると、胸から腹、腹から腰、腰から足と、だんだんに、銀色に光る全身を、あらわしていくのでした。
それは、ぴったりと身についた黒シャツと黒ズボンをぬいでいるのだとわかっていても、ピカピカ光るからだがあらわれてくるにつれて、なんともいえぬぶきみさに、心のそこから、ゾーッとしないではいられないのです。