Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Leggi 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 150.254 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

四十面相の美術館

なんだか、ひどくうすきみのわるい場所です。

いまにも、かばんのふたをあけられるかと、びくびくしていましたが、部下の男はかばんをおくと、そのままどこかへたちさったらしく、あたりは、墓場のようにしずかになってしまいました。

しばらくがまんしていましたが、いくら待ってもだれも近づいてくるようすがないので、ポケット小僧は、ポケットからナイフをとりだして、かばんの皮をきりひらき、そこから手をだしてとめがねをはずし、そっとふたをひらいてみました。

まっ暗です。地獄のようにまっ暗で、しいんとしずまりかえった、ひえびえとしたつめたい場所です。いったいここはどこなのでしょう?

四十面相の美術館

ポケット小僧は、いつもポケットに、万年筆がたの懐中電灯を持っていますので、それをつけてあたりを照らしてみました。

コンクリートの壁にかこまれた、物置部屋のようなところです。すみずみに、木箱だとか、いすやテーブルのこわれたのなどが、つみあげてあります。いっぽうの壁に、ドアがついていることがわかりましたので、そのドアに耳をあててみましたが、なんの音も、聞こえません。とってを回すと、ドアはスウッとひらきました。