Classici giapponesi con furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Leggi 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 212.920 caratteri · 421 schermate
だれもものも言いません。ただ、やみの中にはげしい息づかいが聞こえるばかりです。
二十面相は思わず両手を高くさしあげて、だんだんあとずさりをはじめました。その姿を追って、懐中電灯の光が、それから、明智探偵のピストルの筒口が、じりじりと、せまっていきます。
十歩、二十歩、賊は洞くつの岩はだにそって、カニのように、横に歩いていきましたが、ふと気がつくと、その懐中電灯に照らされた、老人の顔が、なぜか、ニヤニヤと、きみ悪く笑っているではありませんか。
おや、これはどうしたというのでしょう。ピストルをつきつけられて、絶体絶命の怪盗が、さもおかしそうに笑いだしたのです。
それを見ますと、明智探偵も少年たちも、ハッとして立ちすくんでしまいました。二十面相がこんな笑い方をするからには何かわながあるのです。ゆだんできません。
立ちすくんで、じっと目をこらしているうちに、おお、あれはいったいなんでしょう。二十面相のうしろのやみの中から、ぼんやりと、何か大きな物があらわれてきたではありませんか。
明智探偵には、その奇怪な物の姿が、きゅうにはなんともけんとうがつきませんでしたが、少年たちは一目でそれを見わけることができました。