Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんていやわ

探偵夜話

岡本 綺堂

Leggi 探偵夜話 (たんていやわ) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.363 caratteri · 277 schermate

Aozora Bunko

「いいえ、あなたはお客様ですから、どうぞあちらへ行っていてください。こんなことはじいやを相手にして、毎日仕馴れているんですから。」

一家の主婦として、台所を一人で切って廻している若い奥さんのお邪魔をするのも却ってよくないと思って、わたくしは素直に元の座敷へ戻って来ますと、関井さんは縁側に二つの籐椅子を持ち出して、わたくしにもすすめてくれました。やがて三津子さんが運んで来てくれた紅茶を飲みながら、関井さんはけさも山住居の話をはじめました。この小林区署には、ほかにまだ山林属が一人、技師が一人、主事が八人とかいるそうですが、二人は暑中休暇で半月ばかり帰省しているのと、他の三人は近村の山林の巡回に出ているのとで、当時ここに住んでいるのは関井さんの夫婦と雇い人の六助じいやと、ほかに五人だということでした。

「わたくしもここへ来てからもう三年になります。山林生活にはすっかり馴れてしまいましたから、別に寂しいとも不自由とも思いませんけれど、一つ所に長くいるといけません。そのうちに、どこへか転勤しようと思っています。どうで猿か熊のように山から山を伝ってあるくのですが、どうも一つ所はいけません。