Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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「しなゆうき」

支那游記

芥川 竜之介

Leggi 支那游記 (「しなゆうき」) di Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.859 caratteri · 105 schermate

Aozora Bunko

雲水。(苦笑)お前は中々口が悪いな。私は掛錫を願いに行くのじゃない。天主教の坊さんと問答をしにやって来たのだ。

童。そうかい。じゃ勝手におし。御家来たちに打たれても知らないから。

童走り去る。

雲水。(独白)あすこに堂の屋根が見えるようだが、門は何処にあるのかしら。

紅毛の宣教師一人、驢馬に跨りつつ通りかかる。後に僕一人従いたり。

雲水。もし、もし。

宣教師驢馬を止む。

雲水。(勇猛に)什麼の処より来る?

宣教師。(不審そうに)信者の家に行ったのです。

雲水。黄巣過ぎて後、還って剣を収得するや否や?

宣教師呆然たり。

雲水。還って剣を収得するや否や? 道え。道え。道わなければ、――

雲水如意を揮い、将に宣教師を打たんとす。僕雲水を突き倒す。

僕。気違いです。かまわずに御出なさいまし。

宣教師。可哀そうに。どうも眼の色が妙だと思った。

宣教師等去る。雲水起き上る。

雲水。忌々しい外道だな。如意まで折ってしまい居った。鉢は何処へ行ったかしら。

墻内よりかすかに讃頌の声起る。

× × × × ×

清の雍正年間。草原。処々に柳の立木あり。その間に荒廃せる礼拝堂見ゆ。