Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
Leggi 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 337.181 caratteri · 676 schermate
『お断り申す! われ等三名は、たった今、亡友萱野三平の墓参をいたして来たばかりの体、彼の死を思えば涙がこぼれる。かような有様では三平も、あの世で、犬死したと悔んでいましょう』
『三平が……その三平が死んだとはいかがいたして?』
『酒くさいあなた様に、しかも、路傍の立ち話などに、云えた事ではござらぬが、一言お耳に入れる。不愍や、純情一徹の萱野は、同志の盟約と、老いたる親との間に立ち挾まって、割腹して相果てました』
『…………』
朧な夜の雲を見ているのか、桜花の梢を見つめているのか、内蔵助は、背を樹にもたせかけ、顔を仰向けたまま、いつまでも、眸を下に落さない。
――露のよすがの
うきつとめ
こぼれて袖に
辛きよすがの憂きつとめ
こう又、手拍子で口誦さむと――
『若い生命さえ、そのとおりみじかい人の世、又之丞も、唯七も、幸右衛門も、すこしは、知らぬ世界を見ておいたがよかろうぞ。――さ、来ぬか、内蔵助が、こよいは遊蕩の手ほどきいたそう、万事は、そのうえで。いや、杯の底まで深く夜を更かして……』
蹌踉と先へあゆみ出しながら、竹之丞とお艶の影へ、扇子でさしまねいた。
京伏見廓細見