Classici giapponesi con furigana
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
Leggi 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 337.181 caratteri · 676 schermate
大慈悲
法を歪曲して、国政なし)
という持論である。
閣老は、裁断を下しかねた。意見書は、将軍家の手元へ差出されて、唯、将軍家の裁可によるという他、執る道がなかった。
柳沢美濃守から出された徂徠の論は、将軍家の意を遂にうごかした。徂徠の言のうちには、法理的な正論のうちに、
(彼等の罪は罪し、礼は、侍の礼をとって、切腹に処すがよい)
と云う一抹の情味もあったからである。
将軍家の一言が、すべての紛論に、最後の断を与えた。
『四十六名の者へ、切腹申しつけい』
将軍家はこの国の、法の上の司権者である。情に於て法を左右する寸毫の意志もゆるされない絶対者だ。こう云わざるを得なかったのであろう。
所へ――折も折、日光輪王寺宮が、年頭の御対顔として御登城になった。
宮は、将軍家と睦まじい御仲であるので、式後、世間ばなしに刻を移されていると、綱吉が、嘆息して云うには、
『およそ世に、天下の政事をとる身ほど、心苦しきものはありますまい。哀憐の情も、人間なれば、時には抱きまするし、罪の者とはいえ、人命の重さを思えば、助けたき気持もわきまする。けれどそういう場合、国法のなお重き事は、云うまでもありません。