Classici giapponesi con furigana
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
Leggi 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 337.181 caratteri · 676 schermate
――それはつい昨日の晦日に起った事なのである。
同志のうちでも、真面目で沈着の人物と見られていた小山田庄左衛門が、年老った父の一閑を見舞いにゆくと云って出た途中で、何う気持が変ったのか、片岡源五右衛門の家へ入って、源五の留守のまに、金三両と小袖を盗んで、逐電してしまったという――まるで信じられないような話が伝えられたのだった。
それを今、外から聞いて来た主税が、憤って父にその鬱念を吐こうとすると、
『いや、そういう臆病風邪は、ふと引き易いものだ。この内蔵助にすら、自身というものを、よくよく見さだめれば、卑怯、未練、愚痴、迷い、人間の持っているあらゆる弱点はみな自分にもある事がわかる。――主税、他人事ではないぞよ』
『はっ……』
『ちと、口数が多かろう、つつしめ』
『は、つつしみます』
『まだあろう、明日の集合に欠ける顔が。――いざ、という間際までは、人間と人間同士のする仕事、逃げる魚もあろうし、水も濁ろう。それでいいのだ』
千鳥講
頼母子講の集まりという名目になっている。
十二月の二日だった。深川八幡前の講中茶屋へ、ぽつぽつ集まって来る顔には、医者、儒者、商人、武家、僧侶、さまざまな風体があった。