Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 102.285 caratteri · 204 schermate
十一月二十七日
Aはずまず。ために自分がだれないように話題を見出して行こうとしてつかれ、つかれてしまった。
夜、『ロンドン・タイムス』の文芸を見る。なかなか面白いものが近頃出る。日記の終りを見るととにかく買いたい、よみたいと思った本がうんとありなかの一冊も実際の自分の手には入って居ない。
ひどい風。
水津氏の話。男が三十九歳頃から沈滞期に入るとのこと。彼自身も自分の眼にはひどく透明さ、活発さ、獲得力が欠乏して、所謂納った状態に見える。
どうかしてAだけは仕事のせわしさによってでも活々として欲し。
十一月二十七日(月曜)晴
「スーラーブ」を書き出す。例によってはじめは難産なり。いつものように、只一寸前ぶれをして又説明に後へ戻ることを出来る丈かえた趣でしたい為。
大、毎日の野村治輔氏、手紙を受とらなかったと云って来られる。気の毒なり。されど先方の行き違い故仕方なし。
一時頃、A帰ると云うので待って居三時すぎになる。ついに午後は滅茶。夜、又、学校の番なので食後まつに、種々法律的な必要を話してきかせて居るうち、ついに男があの橋本のものであることを云う。恥しくて云いかねて居た由、そうと知り可哀そう故、何とも云いはしなかったのだ。