Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

Leggi 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 67.333 caratteri · 134 schermate

Aozora Bunko

イソギンチャクにも光るのがある。深海魚という、深い海の底にすんでいる魚は、たいてい、からだのどこかが光るようにできている。深い海の底は、真の闇だから、提灯がいるというわけなんだね。

植物では光るキノコがたくさんある。たとえば、ツキヨダケという毒茸は、山の中の枯木の幹などに生えているのだが、その裏側全体が、蛍のように光るのだよ。ツキヨダケという名も、その光からおこったのだね。

ずっと小さいものでは、夜光虫がある。君もよく知っているだろう。闇夜の海で、ボートにのったことがあれば、一等よくわかる。オールで水をかくたびに、海の水が青白くキラキラと光るね。それから、ボートの通ったあとの海面に、帯のように光ったすじがのこる。この美しい光は、海水にすんでいる夜光虫や、そのほかの光る微生物のためにおこるのだよ。

夜光虫も目では見えないほど小さな生物だが、それよりもずっとずっと小さな光る虫がある。正しくいえば、虫ではなくて植物にはいるんだがね 発光バクテリヤという、顕微鏡でなくては見えない微生物なんだよ。その微生物のからだ全体がぴかぴか光っているのだ。

ここにある青白い電燈は、その発光バクテリヤが、ガラス瓶の内側に、何百億ともかぞえきれないほど、くっついていて、こんなに美しく光っているのだよ。