Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ウニデスちょうりゅうのかなた

橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇 (ウニデスちょうりゅうのかなた) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.361 caratteri · 483 schermate

Aozora Bunko

ざるを得なかった。が、ともかく別段時間の約束もしておかなかったから、朝飯が済むと早速訪問することにした。

ところが万平ホテルに訪問してみて驚いたことには、実に驚いたことにはであった。男色どころか、稚児サンどころか、というのであった。太子はMR・シュータンの微行で来ているにもかかわらず、英国大使館方面では逸早く神経を尖らしていたものと見えて、日本の新聞には一行半句も現れていないのに、すでに英国大使館の標識を付けた立派なキャデラックがホテルの前に止まって、運転手の野郎は主待ち顔に大欠伸をしていた。ひょっとすると、太子を訪ねて来ているのではなかろうかという予感がしたが、頤紐金釦の給仕に刺を通じさせるとはたして私の予感どおり、「唯今大使館のお客が見えているものですから、しばらくお待ちを願います」という切り口上の返事で、冷やかに階下の応接間へ通されてしまった。私の男色なぞはヒェーとばかりに一遍にすっ飛んでしまったが、そんな大使館の物凄い野郎なぞと張り合う気で来たのではなかったから、私は別段に一張羅も着用せずふだんのままの膝ッコのできた洋服に、泥靴でペッタンペッタンとやって来たのであったが、ホテルなぞというところはいずれは立派なお客ばかりフン反り返って来るところであろう。