Classici giapponesi con furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.181 caratteri · 219 schermate
と、石屋は頻りに思い出そうとしているのです。
水番の六蔵と、馬丁の福次郎とが来て、
「お嬢様たちはいつもわたしたちはあすこが一番好きだから、死んだらあすこへ埋めてもらうのよ! と口癖のようにいってなさっただから、今度警察の許可を貰うて、葬れえ直すことにしただ。済まねえが一つ墓を彫ってくんどという頼みでやしたから、わっしが字を彫ったでがす……」
「その伊手市どんの彫った墓が、旦那様がお逢いになったというあの笹目沢と赤名山との間の、栃の木の下の分れ道になってるところを、何でも十二、三町ばかり下っていった原っぱに、建ってるんだそうでして……私はいって見たこたアございませんが、松の木が二、三本生えてる根っ子で、えらく景色のいいところだとか……」
「そして、墓は何と彫ったのです……?」
「お嬢様の名前でやすが……何てったっけなア……えらくムズカシイ名前で……石橋……スサ……バンナ……スサバンナ……てったっけなア……?」
「スパセニアでしょう?」
「そうそう……スパセニア……スパセニア……石橋スパセニアの墓……もう一つ……これは覚えとるでがす。石橋ジェンナの墓……」
「……ジーナ……」