Classici giapponesi con furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate
するようになった。
翌年の春になった時、この島の住民全部によって、歓迎された二組の夫婦の、盛大な結婚式が行われた。
その一つは鵜の丸兵庫と、烈女菊女との結婚であり、もう一つは松浦民弥と、梶子との結婚のそれであった。
梶子はこの島へ渡った日から、女隠密というような、危険な仕事からは脱していた。
この年の秋の快よい日に、紀州から大船が船出して、××島へ渡って来た。
それには二人の老貴人と、青年貴公子とが乗っていて、多数の武士にかしずかれていた。
紀州頼宣卿と姉小路卿と、すっかり健康を恢復し、かつ艱難を経たために、かえって剛健怜悧になったところの、萩丸君との三人であった。
萩丸君にお目通りした時、菊女は嬉しさと懐しさとで、泣いて泣いて泣き止まなかった。
萩丸君も涙を流し、
「菊女よ、わしは生きている限り、お前を愛情こまやかな、よい姉として忘れないよ」
と、こうしみじみと仰せられた。
頼宣卿たちは島を巡り、その絶佳の風景と、その逞しい要害と、義党や郷民によってわずかな間に、島が開拓されたことに、讃嘆の語をもらされた。
そうしてそれらの人々へ云った。
「資金はわしからいくらでも出すから、お前たちはこの島の屯田の士として、開墾と防備にあたってくれ。