Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.696 caratteri · 310 schermate
五十を少し越した筋張った神経質な武家、一刀を提げて、松が枝のお組と、縁先の平次を当分に見比べた姿は、苛斂誅求で、長い間房州の知行所の百姓を泣かせた疳癖は充分に窺われます。
「ヘエ」
「用人相沢半之丞から何もかも聞いた。この女を申受けて、あらゆる責めようをしてみたが、剛情我慢でなんとしても言わぬ。命を絶つのは易いが、それでは御墨付の行方も永久に解るまいというので、取りあえずそのほうを呼びにやったのだ。商売商売で、かような女に口を開かせる術もあろう、何とか致してくれ」
「…………」
「大場家の大事だ。首尾よく御墨付の在処が判れば、礼は存分に取らせる」
「…………」
何という嫌な言い草でしょう。平次は疳の虫がムカムカと首をもたげましたが、八千石の大身の興廃に関わることと、胸をさすって唇を噛みました。
「どうじゃな、平次」
「拷問や牢問は、牢番与力配下の不浄役人の仕事で、手前ども手先御用聞の役目ではございません、恐れながらその儀は御容赦を願います」
平次は屹と言い切りました。沓脱の上にこそ膝を突きましたが、挙げた面魂は、寸毫も引きそうになかったのです。
「フーム、そうか、なかなか立派な口をきくのう。