Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.696 caratteri · 310 schermate

Aozora Bunko

呑気に明るく

私は犯罪者を許す捕物帳の元祖といってもいいかもしれない。

呑気に明るく

私は学校を出て旧報知新聞に入り、明治四十五年から昭和十二年まで新聞記者生活を送った。私が部長をしていた頃、鈴木茂三郎さんなどは私の下にいたものである。

小説を書き始めたのは新聞記者時代、昭和の初め頃だった。冨士、講談倶楽部、キングなどにポツリ、ポツリ書き始めていたところ、当時の「オール読物」の編集長だった菅忠雄君が報知に訪ねてきて、あすこの応接間で「一つ、捕物帳を書いてくれませんか」という話だった。「やりましょうかね」ということになり、人を罰するのではなく、すべての人を許してやる捕物帳をやろうじゃないか、ということになった。殺伐な暗い捕物帳ではなく、呑気な明るいものを書こうということが私の主眼だった。菅君は一高の菅教授の息子さんで、「オール読物」に書く口火を切ってくれた人だが、もう十数年前に亡くなってしまった。

「銭形平次」は翻訳だ、などといわれたことがある。ところが私は翻訳は大嫌いな性分で、平次は完全に私の創作である。モデルというものもない。いつか奥村五十嵐君が銭形は翻案だなどといって騒いだが、けっきょく奥村はあやまってきた。