Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.696 caratteri · 310 schermate
六
「もう一つ。三人のうち二人、あるいは三人とも無実であろう。父親が娘を庇い、娘が父親を庇う心根がいかにも不憫、助けられるものなら助けてやりたい、曲げて力を貸してはくれまいか」
純情家らしい青年武士が、畳へ手を付かぬばかりに言うのを、銭形平次はじっと聴いておりました。
「縄張違いは、私どもの仲間でうるさい事になっておりますが、御言葉の様子では、余程深い仔細がおありのように存じます。八丁堀の旦那方の御言葉を頂いて、明日にもきっと雑司ヶ谷へまいりましょう」
「乗出してくれるか、平次」
「ヘエ」
「礼を言うぞ」
吉住求馬は、主君大事と思い込んでいるのでしょう、平次が引受けると、思わずホッと胸を撫で下ろしました。
六
翌る日の朝、与力笹野新三郎の言葉を頂いて、平次は雑司ヶ谷に乗込みました。
「銭形の兄哥、この通りだ。種も仕掛けもねえ、が、三人が三人とも、下手人の疑いがあるから、どれを奉行所へ送りようもねえ」
三つ股の源吉は、イヤな顔をしながらも十手の義理で、八丁堀のお声掛りで来た平次に、一切のことを話しました。
「有難う、それで大概判ったようだ。なるほど三つ股の兄哥が三人縛ったのも無理はない。